西和往診クリニック
診療のご案内
CLINIC
我々医師は地域の皆さんの健康のため、日々たゆまぬ努力を続けています。さまざまな病気やケガの治療に『最善』を尽くしています。しかし時には、『最善』を尽くせる場所が病院や診療所ではないこともあります。
我々は『病気』と戦います。複雑な人体の構造の、どこかがうまく働かなくなったとき、人は病気になります。病気になる可能性は、年を取るとともに大きくなります。病気によっては、現代の進んだ医療技術によって克服できることもありますが、『癌』をはじめ、我々『人間』の力ではどうすることもできない病気が多いことも事実です。
我々は『老い』と戦います。何十年と使ってきた生身の体は字のごとく生もの。そういつまでも同じ状態を保てるものではありません。体の老化は20代から始まっているといわれています。そして、いま、この瞬間も、老化はどんどん進んでいます。これは、この世に生を受けた生きとし生けるものすべての宿命でもあります。
我々がこの『病気』や『老い』と戦う最前線が『病院』です。さまざまな設備・環境・人員が整い、戦いの同士もたくさんいる。しかし、この最前線での戦いは想像以上に過酷で、いつまでも耐えられるものではありません。『副作用』という返り討ちにあうことも多々あります。傷つき、疲れ果てた体では、もはやまともに戦うこともできません。
すべての『病気』の克服は、夢のまた夢であると同時に『不老長寿のクスリ』もまた、夢のまた夢なのです。だから、皆さんに提案したい。『病』との戦い・『老い』との戦いに疲れきったら、あなたの『家』に帰りましょう。「患者としての人生」ではなく、『あなた自身の人生』がそこにはあります。住み慣れたいつもの場所で安心していつもの生活が送れるよう、医療・介護・福祉のサービスを切れ目なく提供できる体制を国をあげてつくっています。
最高の医療が、最善の医療とは限らない。
幸せは、生きた時間の長さではないのです。
あなたの大切な家族の『願い』を聞いてあげてください。
『いつか来る、その時』までの充実した時間は、病室にはないかもしれませんから・・・
当クリニックは、医療・看護・介護の各事業所を併設した西和メディカルケアセンターとして平成22年に開設し、《奈良県北西部》の在宅医療を担ってきました。毎年100名から150名の病状の重い方々の在宅療養をサポートさせていただき、このうち80%あまりの方々がご自身・ご家族の希望どおり、最期まで自宅で過ごされました。
奈良県下をはじめ、大阪市内などの大病院へ通院されていた方のご家族から『在宅療養(退院)の受け入れ先がなくて困った』との事後の声を以前から多く頂いております。
当院では各科、疾病の限定なく在宅療養を希望される方の診療をしておりますので、電話にてご相談下さい。